イベントリポート|子どもの自尊心とコミュニケーションスキルを育てる育児講座 第6回『子育てとIT―親子でうまく利用しよう―』

2019年5月17日(金)
ジャパングリーンメディカルセンター小谷院長

Himemama コラボ企画
~子どもの自尊心とコミュニケーションスキルを育てる育児講座~
第6回『子育てとIT―親子でうまく利用しよう―』を開催しました!

今回のテーマは、多くの方から取り上げてほしいというお声を頂いていたテーマだったので、事前に寄せられた質問を基に前半の講義を進めていただきました。
乳児にスマホを触らせたり、動画を見せすぎると依存症になってしまわないか?
スマホやタブレットの視力への影響は?などの4つの質問に、丁寧に応えて下さった院長。デジタルデバイスの使用には、語彙が増えるなどのポジティブな効果がある一方で、相手の感情を読み取る力が育たないなどの問題もあるため、双方向の会話の機会を増やすことが重要だそうです。
デジタルネイティブとして育つ今の子どもたちだからこそ、むやみに避けたり制限したりするのではなく、積極的に教育に使い、制御を学ぶことが大事、というお話にはうなずくばかりでした。ただし、スマホなどの画面が放つブルーライトは昼と夜の感覚(サーカディアンリズム)を狂わせる強さを持っているため、目だけでなく全身に影響を与えるおそれがあり、十分な注意が必要とのこと。やりすぎない環境づくりや、視聴の際の姿勢は親子で見直したいと思いました。
また、イギリスではコンピュテーショナル・シンキングといった最先端のIT教育を取り入れているなど、興味深いお話も伺うことができました。

後半は、恒例の育児全般に関する質問タイム。とはいえひきつづきスマホ関連のご質問も多く、子どもの勉強中に親がスマホを見ていると示しがつかないのでは?という質問には、「うらやましかったら大人になりなさい」、と言ったらいいよ、というお答え。なんだか肩の力が抜けました。
楽しい語り口の中に、緊急度は低いけれど、重要度の高いことを後回しにせず親子で話し合う、飴やムチを使ってやらせるのではなく、得意だからもっとやりたいと思わせるなど、子どもの自尊心を高める秘訣がザクザクと。とても有意義な時間となりました。

今後も皆さまのご意見を反映し、様々なテーマの講座を開催していく予定です。先月はベルギーでも講演され、ご活躍の場を世界に広げておられる小谷院長。ますますパワーアップされる院長のお話を聞きにきてくださいね。

Himemamaスタッフ
松田東子